2016年4月18日月曜日

本年度の学習会(職員組合SDプログラム)の概要と第1回のご案内

 先週お伝えしたように3月31日に大学設置基準が改正され、FDと並んでSDが各大学に対して義務化されることになりました(施行は来年4月1日)。

公立大学の例にもれず、本学もSD、特に大学職員の固有性に係る領域のSDがきわめて弱体で、長年にわたり職場諸要求等で改善を求め続けてきました。昨年度、いつまでも要求だけしていてもらちが明かないということで、組合執行委員のうち2名が大学専門職の学務准教授で大学経営に関連する教育研究経験もあるというアドバンテージを活かし自分たちでやってしまうことにして、「大学職員基礎講座-大学と社会に貢献できるプロフェッショナルとなるために-」という全体タイトルで7回にわたるプログラムを実施しました。具体的な各回のテーマは以下の通りでした。

第1回 大学と大学職員を取り巻く環境
-大変動期の日本の大学-

第2回 大学という組織の特色と職員の専門性
-他の組織と何が違うのか?-

第3回 大学職員に必要な“業界知識”(1)
-教育関係法令の基礎- 

第4回 大学職員に必要な“業界知識”(2)
-“大学改革”の動向- 

第5回 大学職員に必要な“業界知識”(3)
-日本の公立大学の特色と危機- 

第6回 大学職員としての能力向上とネットワーク
-学会、研究会、社会人大学院- 

第7回 公立大学という職場で働き続けるために
-権利と義務とセーフティネット-

今回の大学設置基準改正を受け、今年度はさらにプログラムを拡充します。

全体のタイトルは「職員組合SDプログラム」として、昨年度実施した講義スタイルでの「大学職員基礎講座」に加え、大学に関する特定のトピックについて、あまり構えずにラフな感じで情報の共有や意見交換などを行う「SDセミナー」を新設、2本立ての構成にします。

  • 職員組合SDプログラム
    • 大学職員基礎講座(講義スタイル)
    • SDセミナー(ラフなゼミスタイル)

新設する「SDセミナー」ですが、毎回、メディアで話題になっているものなど、大学に関連する特定のトピックスを取り上げ、情報の共有とそのトピックに関して気楽に議論してみる、というスタイルのものです。とりあえず、第1回については、ある地方大学についての情報を素材に、大学を巡る様々な話題、問題に関し無料で利用できる情報ソースと、その利用にあたっての注意点などを話題にする予定です。日時、場所等が確定次第、この組合ニュース【公開版】でお知らせと募集を行います。平日の昼休みに開催していく予定です。

「大学職員基礎講座」に関しては、大学職員としての必要最低限の知識のインプットという講座の目的からあまり手を入れる余地はないので、この1年の高等教育政策の変化等を反映、修正するだけで基本的に昨年度と同様の内容になります。一般の大学での新採用~経験年数5年程度の層を念頭にレベル設定していますが、特に受講者の特定などは行わないので、上記の昨年度の内容をご覧になって、関心を持った、よく知らないからといった方に参加いただければと思います。こちらは、原則として平日夜の開催にします。

早速ですが、「大学職員基礎講座」の第1回を以下の日程で行います。上述のように、基本的に昨年度のものに最低限の修正をした内容となりますので、昨年度に既にご参加の方にはご注意ください。

なお、「大学職員基礎講座」については、学内の事務職員に限定せず、広く学内外の方に公開することにしました。業務上の知識等を必要とされている学内外の関係者の方、大学や大学職員の現状に関心のある方等のご参加をお待ちしています。

「大学職員基礎講座」
第1回 大学と大学職員を取り巻く環境
-大変動期の日本の大学-

日時:4月27日(水) 18:00~18:40
場所:金沢八景キャンパス 職員組合事務室

*資料準備の都合上、開催日の前々日までに ycu.staff.union(アット)gmail.com までお申し込みください。
*組合員以外の方は、資料代として50円をご用意ください。

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